昔、読んだ漫画でこんなシーンがありました。
「昨日、見た夢の話なんだけど…」
「あー、聞かない。夢の話すんなって。どうせ現実で起きたわけじゃないんだからさ…。」
一蹴される場面。
僕も当時、読んだときは「わかるわ」って思っていました。学校でも誰かが夢の話をしていると、口には出さないけど「また夢の話か…」と思っていたのです。
しかし、侮るなかれ。
夢の話って実は、あなた自身にとって大切なサインだったりするのです。
夢について理解が深まれば”寝る”という行為自体が楽しみになるかもしれません。
今日は、そんな「夢の話」について掘り下げていきます。
夢ってなに?

そもそも夢とは、なんなのでしょうか。
「夢に出てきた人=好きな人」なんて話、聞いたことありますよね。
あるいは、いままで意識してこなかったのに、夢に出てきてから急に気になり始めた…なんて経験あるかと思います。
この現象ってなんなのでしょうか?
夢に出てくる物、人、場所、出来事。
それは、日中にあなたが目にしたものを脳が寝ている間に、整理する過程で断片的に現れているのです。
寝ている間にも、脳はフル回転しています。
勉強したこと、感じたこと、見聞きしたこと。
あらゆる情報を処理し、その処理活動の副産物として物語をつくり出しているんです。
そして私たちは、その物語を「まるで現実に起きているかのように」体験してしまうのです。
夢占いってなに?
夢占いって聞いたことありませんか?
「どうせ占いでしょ?」
「ちょっと胡散臭いな(笑)」
そう思う方もいるかもしれません。
でも実は、自己分析のツールとしてかなり役立つんです。
前の章でお伝えしたように、夢に出てくるものは潜在意識に眠っている情報の断片。
言いかえれば「大事なパーツの宝庫」なんです。
じゃあ、そのパーツをかき集めて分析できたら?
自分でも気づいていない考えや感情が浮かび上がってくるかもしれません。
「自分はこう考えている」と断定することって、実は難しいですよね。
無意識のうちに考えていることを、意識のレベルで言葉にするのは至難の業です。
そこで役立つのが夢の分析。
夢を読み解くことで、あなたの中に眠る無意識を“翻訳”できるんです。
潜在意識を呼び覚ますことができるんです。
だから僕的には「夢占い」という言葉よりも、「思考分析」とか「夢解体」みたいな感じで、呼び方変えた方がしっくりくるんですよね(笑)
夢って忘れやすい?
「昨日は夢を見なかったな」と思う日、ありませんか?
実はその多くは“見ていない”のではなく、“忘れている”だけなんです。
夢はとても忘れやすく、
・起きてから 5分で半分以上 忘れる
・10分経つと90% 忘れる
と言われています。
では、夢を忘れやすくなる、見にくくなる要因とはなんでしょうか?
1. 二度寝や寝坊
二度寝すると「REM睡眠(夢を見る段階)」の記憶がリセットされやすい。
目覚めた瞬間にメモらないと、せっかく見た夢もスルッと消える。
2. 疲労や睡眠不足
深い眠り(ノンレム睡眠)が多すぎると、REM睡眠が短くなる。
疲れてる日は夢を見にくくなるか、見ても記憶が残りにくい。
3. アルコールやカフェイン
眠りのサイクルを乱すので、夢の印象が薄くなることがある。
4. ストレスや精神状態
過度なストレスで脳がフル回転していると、夢の内容は濃いけど忘れやすかったりする。
夢日記ってなに?
夢日記とは、寝ている間に見た夢や個人の内省を記録する日記のことです。
先ほどわかったように、夢はとても忘れやすいもの。
だからこそ、”起きた直後にメモを残す”。
それが「夢日記」です。
夢日記の書き方をまとめてみました。
夢日記の書き方:3ステップ
ステップ1:起きたらすぐ書く
夢は起きてから数分で忘れてしまいます。
目覚めた瞬間にスマホやノートにメモするのがポイントです。
細かいディテールを完璧に書く必要はありません。印象や感情、場所、登場人物だけでもOK。
ステップ2:印象を優先して書く
「何が起きたか」よりも、「どんな気持ちだったか」「どんな色や音が印象に残ったか」を書くと潜在意識のメッセージを読み取りやすくなります。
夢の断片でも、後から意味が見えてくることがあります。
ステップ3:定期的に見返す
1週間分や1か月分をまとめて見返すと、自分の中のテーマや感情のパターンが浮かび上がってきます。
忘れがちな夢の断片も、意外な形でクリエイティブなアイデアにつながることがあります。
夢日記ってキケン?
「夢日記はキケンである。」ということを聞いたことないですか?
たまに、ホラー系の作品や都市伝説的なものでも登場しますよね。
実際に、ネットで検索しても関連ワードに
“危ない” “危険” “注意”
なんてものが出てきます。
結論から言うと、夢日記自体が危険というわけではありません。
ポイントは、書き方や扱い方に注意すること。
たとえば…
・夢の内容が強烈で精神的に不安になる場合は無理に思い出さない
・眠りを削ってまで書こうとしない
・他人の夢を無理に聞かせてもらおうとしない
実際に、夢や幻覚と現実の区別がつかずに暴力事件や自傷につながるケースもあります。
しかし、これは精神疾患や強いストレスなど、背景に病的要素がある場合。
通常の夢日記では、こうした危険性は、ほとんど無いようです。
ただ、もうひとつ気をつけたいのは、夢と現実の境目が曖昧になってしまうことです。
夢の中では自由に動けて理想的な体験ができる一方で、現実に戻った瞬間に「なんだ、現実はこんなもんか…」とがっかりしてしまうことがあります。
だからこそ、夢日記は自分を知るツールとして使いつつ、現実とのバランスを意識することが大切ですね。
クリエイターも活用している?
実際に、夢日記を活用しているクリエイターもいるようです。
夢日記を活用しているクリエイターの実例
・ダリ → 溶ける時計の絵
・ポール・マッカートニー
→ 『Yesterday』のメロディ
・メアリー・シェリー
→ 『フランケンシュタイン』の着
夢をテーマにした作品
ここまで夢について書いてきましたが、夢をテーマにした作品って面白いですよね。
僕の大好きな映画、クリストファー・ノーラン監督「インセプション」もそのひとつです。
「インセプション」の世界では、夢の中でアイデアを植え付ける「夢の中の夢」という世界が描かれています。
この映画の面白いところは、夢の中の出来事が現実の思考や感情に影響を与えるという点です。
現実ではできないことも、夢の世界では自由に試すことができる。
まさに、夢日記で得られる体験とリンクしていますよね。
夢日記をつけることで、夢で見た出来事や感情、印象の断片を取り出し、現実の創作や自己分析に活用できるのです。
・ダリの絵のように、夢のイメージをビジュアルに
・ポール・マッカートニーのメロディのように、音楽やリズムに
・メアリー・シェリーの物語のように、文章やストーリーに
「インセプション」はフィクションですが、夢から現実にアイデアを持ち込む感覚をわかりやすく示してくれます。
だからこそ、夢日記は単なる記録ではなく、あなた自身の創造力を引き出すツールになるんです。
まとめ
どうでしたか?
今回は、夢について深掘りしてみました。
誰もが体験する。しかし、どこか少し危険な香りがする刺激的な内容でしたね。(笑)
でも、正しい知識で、うまく活用すれば自己分析にも新たなアイデアを生む装置にもなるんです。
ナポレオン・ヒルの名著「思考は現実化する」
「心の中で描いたことは、必ず現実になる」
という言葉が登場します。
夢で見たもの、描いたものは誰のものでもない。あなたの中に眠る思考、アイデアなのです。
あなたの心の中に眠る最高のアイデアを現実のものにしてしまいましょう。
(怖いものはやめてくださいね…笑)
そう思えば、とんでもない偉業と成し遂げられる…!
あなたは、ナニモノにでもなれるんです。
よっしゃ、
とんでもないアイデアを生み出すぞ!
よしよし。
…。
zzz。
あー。今日は
眠いので無理そうです…
(笑)
ではまたっ。
コメント