皆さんは、コーヒーはお好きですか?
コーヒーって飲む人は毎日飲むし、飲まない人は一滴も飲まないと思うんです。
なぜでしょうか。
それは、苦味に慣れているかの違いだと思います。
寝て起きて、甘いものを食べたりすると、あのビターな香り。コク深い苦味を体が欲してしまいます。
ビールもそうですよね。
最初に感じたにが!って、感覚が正しい。それ以降は、のどごしが良くて好きになる。
なんてのを聞いたことがあります。
僕は、ビールも好きなんですが、正直初めて飲んだ時には、にが!って、感じたのを覚えています。
今では、居酒屋で席に着いたらとりあえずは生!という感覚があります。
不思議と美味しいんですよね。
「習慣を愛している。」みたいなものでしょうか。
これに関しては謎のままですが。(笑)
今回は、そんなコーヒーについて。
井崎英典さんの 「教養としてのコーヒー」を読み、特に面白いと思ったところをピックアップして紹介していきたいと思います。

教養としてのコーヒー (SB新書) [ 井崎英典 ]
カルディの語源とは?
有名なカルディさん。
みんな大好きですよね。
イオンに行けばとりあえず、カルディとヴィレッジ・ヴァンガードに行きます。
この2店舗見るだけでその人と価値観が合うどうかが、わかる気がします。(笑)
さて、カルディさんの語源についてですが、
コーヒーの起源にまつわる伝説(神話)からきています。
ヤギ飼いカルディ
6世紀頃、エチオピアの高原に、カルディというヤギ飼いがいた。カルディは、世話を任せられているヤギたちが茂みにあった赤い実を食べ元気になり踊りまわる姿を見た。この話を近くの修道院の院長に伝え、自身でも赤い実を食べてみた。すると、頭がはっきりし、気分が高揚した。彼は、この実を煮出し修道士たちに飲ませると、彼らは夜通し礼拝を続けるようになった。
思えばカルディさんの紙袋には、赤い実とヤギがいましたよね。
コーヒーの起源から着想を得て、なんともおしゃれに落としとんだカルディさん。
最高にイカします。
特殊喫茶と純喫茶
純喫茶は、言葉よく耳にしますよね。
対して、特殊喫茶って聞き馴染みないです。
特殊喫茶は、純喫茶の対義語なのですが、現在では死語になっているようです。
1920年以降「女給(じょきゅう)」というものがありました。女性がコーヒーのみならず、お酒のお供をされる方を「女給(じょきゅう)」と言ったようです。
今で言う、スナックとか夜のお店で働かれるホステスさんのことですね。
かつての文豪は、ここで派手に遊んでいたと言う話があり、当時書かれた文学作品には、よく登場します。
かの有名な太宰治「人間失格」にも出てきます。
女給がいる喫茶を特殊喫茶。
対して、純粋にコーヒーなど飲み物を楽しむ場が「純喫茶」。
「純喫茶」という言葉は、戦後、酒類を出さない喫茶店として区別するために生まれたようです。
コーヒーの抽出方法は2種類
コーヒーの抽出方法は、2種類に分けられるようです。
「透過法(とうかほう)」
コーヒーの粉をフィルターの上に置き、上からお湯をかけてコーヒーを抽出する方法。
ドリップコーヒーやエスプレッソコーヒーはこのやり方ですね。
「浸漬法(しんしほう)」
コーヒーの粉をお湯に漬け込むことで抽出する方法。
代表的な器具は、フレンチプレス。

一定時間コーヒーの粉にお湯をつけて、プレスし、コーヒーを抽出するもの。
欧米では、家庭用コーヒー抽出器具として人気のようです。
ドリップのように抽出するテクニックは不要で、味のムラが出にくく、簡単にコーヒーを淹れられるようです。
なぜ日本ではドリップコーヒーが主流?
多くのカフェでは、ホットコーヒーで。と注文するとドリップコーヒーが出てきます。
世界では、コーヒーの主流はエスプレッソのようです。
そもそもエスプレッソコーヒーとは、なんなのでしょうか。
ざっくりいうと、めちゃ濃いコーヒーです。
お店で注文すると、ドリップコーヒーと比べると、少量のコーヒーとお水が出てきます。
初めて飲んでみると「濃っ!」ってなるかもしれません。(笑)
エスプレッソコーヒーは、マキネッタという器具を使ってコーヒーを抽出します。

世界的には、透過法のマキネッタを使ったエスプレッソ。浸漬法では、欧米では、フレンチプレスを使ったコーヒー。
ではなぜ、日本ではドリップコーヒーがメジャーなのでしょうか。
それは、ドリップコーヒーには、茶道や禅に通じるところがあるから。
フィルターの上に挽いた豆を置き、上からお湯をかける。お湯をかけている時間がまたいいんですよね。豆が膨らんできて、お湯をかけてる時の音が耳心地いい。
どんなに忙しい朝も、どんな悩み事もこの瞬間だけは、忘れられる。
どこか丁寧な暮らしを感じます。(笑)
日本の精神とドリップコーヒーの淹れ方の相性が良かったんですよね。
静かな朝に、香りが立ち上がり、一滴ずつ自分を整える時間が流れていきます。
日本人の「間(ま)」を愛する心が、ドリップの所作と重なったのかもしれません。
ちなみに、「ブルーボトル」の創業者、ジェームズ・フリーマンは、一杯ずつドリップコーヒーを淹れる日本の喫茶文化に感銘を受け、あえてコーヒーを淹れる様子を見せる今の形になったようです。
ブルーボトルの海外初出店は、「東京・清澄白河のブルーボトルコーヒー 清澄白河ロースタリー&カフェ」です。
こちらの店舗へ私も行きましたが、とても人気で人で溢れておりましたが、洗練された空間で、なぜか落ち着いた雰囲気を感じられました。
全国に、何店舗かありますので是非。
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今回、井崎英典さんの「教養としてのコーヒー」を、特に面白いと思ったところをピックアップして紹介させていただきました。
味が好きで、香りが好きで、コーヒーを飲んでいました。
しかし、こういった知識が頭に入るといつものコーヒーの味がまた違ったように感じられます。
豆を挽いて、お湯を沸かして。
手間暇かけた分、たかが飲み物ですが、愛情が芽生えます。
なにより、こんな話を大切な人と語りながら一緒に飲めたら。どんなに苦いコーヒーでも、最高に甘い時間になりそう。
ま、大概の場合、朝からウンチクうぜーってなるかもですが…。(笑)
忙しい、時間がない朝だからこそ。
ちょこっとだけ早起きして、至福な時間を過ごすのも、アリかと思います。
僕は、起きられませんが。(汗)
ではまたっ。




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