身長いくつ?という、言葉のバイオレンス

エッセイ

あなたの身長、

いくつですか?

この質問、

答えるのに、意外と勇気がいる。

「ちょっと個人情報なんで…」

断ると、空気悪くなりそうで

怖い。

「体重は?」と、

聞かれたら?

不思議と答える側に、

断ることに、正当性がある気がする。

女性なら、なおさら。

身長って、絶妙に“ライト”に聞けるくせに

実は、わりと“ヘビー”な個人情報なんです。

他の質問ならどうだろう?

「好きな映画は?」

「学生時代の思い出は?」

「好きなタイプは?」

このへんは、全然OK。

むしろ話が、広がる。

「いい質問ですね。」

池上先生も、絶賛だ。

「年収は?」

「家賃は?」

「体重は?」

「学歴は?」

話が変わってくる。

なぜだろう。

答えが「数字」だから。

数字に、言い訳はできない。

一問一答。

数学っぽい答えって、

逃げ道がないんですよね。

国語っぽい答えなら、

自分の言葉で、説明ができる。

文字数が多いから。

広がりをみせれるから。

でも、身長や年収とかは、

そうはいかない。

ただ、数を言うだけ。

そこに物語も背景も、クソもない。

今野、

そこに、愛はない。

だからこそ、怖い。

だからこそ、残酷。

質問って、

聞く側にマナーや、スキルが

必要だと思うんです。

コミュニケーションって、

時に、相手に対して、

逃げ道を与えてあげる事

必要だと思うんです。

「はい、論破。」

なんてものが、

流行りましたね。

あれ、なんか嫌でしたね。

弁護士や討論番組の出演者

でもない限り、やめてほしい。

会話なんて、軽やかに

楽しむもの。

雰囲気で、話したいんです。

雰囲気で、味わいたいんです。

“捕まえてんじゃねえよ。”

おっと、

失礼しました(笑)

話は、戻りますが

「年収いくらですか?」なんて、

初対面で聞いたら、即OUT。

相手も「答えなくていい」って空気ある。

親しくなってから、

タイミングいい時だけ、

答えればいい。

でも、「身長は?」って

聞かれると…

答えなきゃいけない空気がある。

身長って、ヘビーな情報のくせに、

“ライトな顔”して近づいてくる。

“グラノーラ”みたいなんですよね。

健康食品のフリして、

わりと、カロリー高いから。

ヘルシーぶってるけど、  

カロリーぎっしり詰まってる。

油断して、

ぱくぱく食べてると、太っちゃう。

気をつけなくては。

あれ?

なんの話してたっけ?

ではまたっ。(笑)

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