進化し続けている人間たち

知識・解説

動物は今も、進化し続けている。

そう聞くと、

「BSとかの動物特集みたいなもので

見た気がするな。」

と、思うかもしれません。

・キリンは、高いところの餌を、

食べられるよう、首が長く伸びた。

・ゾウは、水汲みや餌とりを

やり易くする為、鼻が伸びた。

・パンダは元々、熊に近い雑食系

(肉も食べていた)だったが、

ライバルに取られていた為、

無限に生えてくる笹や竹を

食べられるようになった

これいった進化を

”ダーウィンの進化論”(自然選択説)

と、言うそうです。

「生き残るのは、最も強い者ではなく、

環境に最も適応した者である。」

言い換えるなら、

“フィットした奴が勝つ”って、ことです。

チャールズ・ダーウィン

『種の起源』(1859)より、

生物は偶然の変異(ミスコピー)が起きる。

環境に合った特徴を持つものが生き残る。

→ 次の世代にその特徴が選ばれて伝わる

つまり、進化は”環境が選ぶオーディション”

のようなもの。

でも、これらって、

どこか“教科書で習っただけの昔話”

のように感じる人もいるかもしれません。

でも実は、進化って──

今でも、静かに、確実に。

起きてるんです。

しかも、僕たち、人間の中で。

現在進行形で、進化は進んでいる。

”我々人間たちが”。

そう思うと気になりませんか?

と、言う事で

今回は、動物たちの進化について

調べてまいりました。


今も進化し続けている人間たち

まずは、人間のこれまでの進化を

見ていきましょう。


①脳のサイズは小さくなったが、

“効率化”してる

・ネアンデルタール人や

初期ホモ・サピエンスと比べて

→ 現代人の脳はやや小さくなっている

・脳の構造は進化しており、社会性や

コミュ力重視の配線に最適化している説あり

→ 「頭が良くなった」というより、

協調性・言語能力・論理的思考に特化する

方向へ進化してきた、という説があるんです。

サイズはコンパクトになり、

必要な分野に特化して賢くなった。

→より、効率が良くなった

みたいな感じですね。


②親知らずが生えない人が増えてる

(現代型あご)

・加熱調理・柔らかい食事の普及により、

アゴの骨格が小さくなっている。

・親知らずが生えてこない人が

世界中で増加中。

→ “使わない機能は退化していく

”リアルな進化の途中段階

実は、たったの100年程度で、

進化している事例もあるんです。

(直近の進化の例、と言えますね。)


100年前と今を比較してみると…

1.遺伝的な変化:ジワジワ起きている

①「乳糖不耐症」の人が減ってきている

→ 牛乳を飲める体質(ラクターゼ持ち)

の人が増加中。

→ 農耕&酪農文化の長い地域では特に顕著

(ヨーロッパなど)

生乳を、飲むとお腹を下していまう方

いませんか?

元々、牛乳は、

大人は分解できなかったみたいで、

ここ100年で飲めるように

進化したみたいです。

(先祖の名残みたいなもの)

②「寒冷地適応」「高地適応」の

遺伝子が増えてる地域あり。

→ チベットの人は高地でも酸素

取り込めるように進化中。


2. 脳の使い方や思考様式の進化

・情報爆発の時代に適応。

→ 複数のタスクを同時に処理する能力

(マルチタスキング)

→ ビジュアルで考える力

(YouTube世代、SNS世代)

→ スマホを前提にした記憶力

(覚えるより“すぐ調べる”

↑これらは遺伝的な進化と対照的に、

「文化的進化」と、言われるが、

長期的には脳や神経の配線にも

影響する可能性ある

とされているようです。


人間の進化が“止まってない”理由

人間の進化が、現在でも、

”止まっていない“

考えられる理由は幾つかあります。

・環境が目まぐるしく変わり続けてる

(気候変動、テクノロジーなどの影響)

・パートナー・結婚・子供の選び方

変化していっている

・医療が進み“選択圧”の方向がシフトしている

→ 昔なら淘汰されてた

遺伝子も今は残る時代

つまり:

進化の方向が「生き延びるため」から、

「よりよく生きるため」へ

スタイルが変わっただけで、

進化は止まっていないと言えますよね。


動物たちも進化している

次は、人間以外の

動物の進化の例も見ていきます。

 アフリカゾウ:

牙が“進化で”消えてきている

密猟で“牙がある個体”

殺されやすくなった。

→「牙がない遺伝子」を持つ

ゾウがどんどん増加。

内戦中のアフリカ南東部では、

牙なしメスゾウの割合が50%以上に!

→ 人間により、引き起こした“高速進化”


 都会に住む鳥:

鳴き声の周波数が上がっている

・車や工事音など都市騒音がでかすぎる。

→ 騒音に“負けないように

高い音で鳴く個体が増加中

・特にスズメ、シジュウカラ、コマドリ

などで確認されている。

→ 環境音に合わせて“声が進化”

鳥たちの現代サバイブ


これらの進化は、人間たちの

影響により、

動物たちが進化しました。

まさに、現代の進化

と、いう感じしますよね。


おまけ:

毒ガエルの進化がやばい

特に人間が与えた影響で。

と、いうわけではないですが、

カエルは、ハイスピードで、進化しています。

・捕食者に食べられにくいよう、

毒の種類や色が進化し続けている

・進化の速度が早いものは、数十年単位で

“新しい毒”を獲得しているようです。


コロナの影響により、爆速で進化?

ある意味、コロナウイルスって、

進化ですよね。

(人間からしたら、迷惑極まりないですが…)

やつら、生き延びるため、

突然変異を繰り返しています。

しかし、変異したのは、

奴らだけでない。

“人間である、我々”も。

そう考えることは

できないでしょうか?

コロナによって、

・集合型研修は、オンライン

・外から戻ってきたら、手洗い必須

・オンラインLIVE

これら、

当たり前になりましたよね。

New Normal

これって、ある意味

進化と言えそうですよね?

① デジタルへの加速度的進化

(Zoom、Teams、テレワーク等)

② ライフスタイルの再構築

(「おうち時間」重視、地方移住など)

③ 衛生観念・感染症リテラシーの進化

(マスク、手洗い、消毒の習慣)

④ 価値観の変化

(つながり、ケア、時間の質が重視)


進化の観点で言うと…

・これは**ダーウィン的な「自然淘汰」

ではなく、「環境への適応」**に近いです。

進化と言われるものとは、

遺伝子レベルで変異を遂げることを

指すようです。

ですが、コロナウイルスの影響により、

爆速で、文化や習慣レベルでの進化

を遂げたと、言えます。

「進化って、遺伝子レベルの話だけじゃない。」

価値観が変わり、

行動が変わり、

世界が変わる。

コロナとは、“進化の躍進を促す存在”

だったとも、言えますよね。

(だいぶ、ポジティブに考えれば…)


まとめ

人間を含め、多くの生物は

現在進行形で、進化している

ことが分かりました。

なにがきっかけで、

進化を遂げるかわからない。

今日や、明日、もっと先の未来。

あなたが行う何気ない行為。

その行為によって、

人間が。

あるいは、周りの動物たちが。

変異を遂げるきっかけを

与えているのかもしれない。

そう思えば、進化という

ものに対して、

身近に感じられるように、

なるかもしれません。


集合場所と、時間を言われ

よく、電車に乗るんですが、

間違えるんですね。

これは、なぜだろうか。

これは、進化なのでは?

…。

ではまたっ。(笑)


参考文献

チャールズ・ダーウィン『種の起源』

長谷川眞理子『進化とはなんだろうか』

(岩波ジュニア新書)

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