紙の本が好き。
かさばりますが。
レコードが好き。
でっかくて、重たいですが。
なんでなんでしょうね。
スマホひとつで、何でも済むのに。

本も、音楽も、カメラも──
全部ポケットの中。
「物を持たない」が正義みたいな時代。
いわゆるミニマニズム、ですよね。
それでも、物が好き
よく本屋さんの「いま売れてます!」棚に、
ミニマリズムについての
本が並んでいるのを見ます。
わかります。
データの方が扱いやすいんですよね。
合理的なんですよね。
効率がいいんですよね。
分かります。
物って少ない方が、疲れない。
空間という名の家具を置ける。
分かります。
でも、好きなんですよね。
重たくて、不便なものが。
つい愛情を注いでしまうんです。
同じ感覚の人、きっと、
結構いますよね?
ページをめくったときに、
ふわっと香る紙とインクのにおい。
レコードのジャケットを眺めながら、
あの針をそっと落とすあの瞬間。
ぜんぶ、デジタルにはない手ざわりです。
たぶん“情報”より“体験”
を大事にしたいんだと思います。
物に触れて、手間をかけて、
ちょっと面倒くさい思いをする。
それ自体が、味わってる気がするから。
テクノロジーの進化により、物の価値が上がった!?
文明が、発達したから
物の価値が上がったんだと思うんです。
物に対して、
感情的な、愛情的なものを
感じられるようになったと思うんです。
・Kindleで本が読める
・スマホで映画が見れる
・ストリーミングで音楽が聴ける
全部できる。
データでなんでもできる。
スマホひとつで。
でも、データって、
持ち運べるけど、触れられない。
モノは、重たいけど、手で抱えられる。
手間がかかる分、
愛情が芽生えるんですよね。
レトロ趣味が流行ってるのって、
これ、関係してるんじゃないかな?
って、思ったり。
手間って愛情に変わる
スケールでかい話になるんですけど
手間って”愛”だと思うんですよね。(笑)
コストがかかる物って愛情に変わる。

あの人に、喜んでほしい。
何が喜ぶかな。
どこへ連れて行こう。
何を渡そう。
何を伝えよう。
全部、手間。
めんどくさい。
でも、そうなったら、それまで。
大好きな人だったら、
大切な人だったら、
そんなの、
気にしないですよね?
貴重なあなたの時間。
束の間の休日。
でも、計画立てたり
渡す物見に行ったりするの
楽しくないですか?
それをしたことで、
より愛情って芽生えません?
これって、
手間から愛情に
変わってると思うんですよね。
さっきのやつならどうですかね。
・Kindleで本が読める
→紙の本 場所をとる、いちいちページを
捲らなければならない。
・スマホで映画が見れる
→映画館 上映時間に合わせなくてはならない
映画館まで行くのが面倒。
・ストリーミングで音楽が聴ける
→レコード 場所とる
再生するのするのめんどい
機材集めなくてはならない

全部手間だけど、なんか
愛情に変わる気がしてきません?
そんなことを思い、
物を捨てない理由を見つけておりました。
ま、この記事書いてるの
デジタルなんですけどね。(笑)
あー、
散らかってる。
今日も、片付けないとな。
ではまたっ。