MBTI診断って、
結局なんなん?
最近よく耳にするし、
目にも入るこの言葉。
人の性格を、
16タイプに分類する性格診断テスト。
自分の性格や、相手の性格を
理解するのに便利そう。
気になったので、
詳しく調べてみました。
誰が開発したの?
実はこのMBTI、
ルーツは意外と古い!
● カール・グスタフ・ユング
(スイスの精神科医)
→ 彼の提唱した「心理タイプ論(1921年)」
が土台になっていて
● イザベル・ブリッグス・マイヤーズとその母、キャサリン・クック・ブリッグス
→ 第二次世界大戦中に、「適材適所の人材配置」を目的にMBTIを開発したんだとか。
1940年代に生まれたツール。
実はけっこう前から存在していたんだね!
なのに、なぜここきて
こんなに流行ってるの!?
さらに、
調べてみました。
なぜ令和にMBTIが流行ったの?

・SNSとの相性
拡散・共感・自己表現にピッタリ
・自己理解・他者理解ブーム
多様性や「自分らしさ」が重視される
時代背景ともマッチ
・エンタメ化しやすい
このタイプは〇〇っぽいといった
投稿がバズりやすい
医学的・科学的な根拠はある?
実は、
このMBTI科学的根拠は薄いみたい。
・信頼性(同じ人が何度も受けたときに
同じ結果出るか)
→数週間後に違うタイプが出ることも多く、
安定性に欠ける
・妥当性(その診断結果が実際に
人の性格を的確に反映してるのか)
→学術的な研究では「性格の本質を
捉えていない」と意見する人が多い
ビジネス、教育の現場で利用されている
科学的根拠は薄いとされてるものの、
ビジネスや教育の現場では、
コミュニケーションスタイルを理解する
手がかりとして使われているみたい。
よく、就活アプリとかだと、
MBTI診断をして、
あなたにあってる職業はこれです!
っていうのあるよね。
自分は、〇〇タイプだ!という心理効果がある!?
どうやら、MBTIの結果をみてから
自分は〇〇タイプなんだ!と思い込む
心理効果は、いくつかあるみたい。
・バーナム効果
→誰にでも当てはまりそうな曖昧な性格描写を、「自分にピッタリだ」と感じてしまう心理
・確証バイアス
→一度「自分はESFPだ」と信じると、
そのタイプに合う行動ばかり
意識して集めてしまう
・自己成就予言
→「自分は外交的タイプ」と信じることで、
実際に外交的に振る舞うようになる
今って、一度MBTIの診断結果を
検索しただけで、
アルゴリズムが「これ好きでしょ?」って
関連情報を次々に見せてくる。
気づけば、どんどんその世界にハマっていく。
まるで、
自分が“そのタイプらしく”
生きなきゃいけない
そんな気がしてくるんだよね。
ラベル好きな人間たち
昔からこういうのってあったよね?
「人を分類する」
たとえば、血液型性格診断。
A型は几帳面、O型はおおらか、B型はマイペース、AB型は変わり者……
4種類で人の性格を決めるなんて、
今思えばだいぶパワープレイ(笑)
それでも、昔はみんな信じてた。
いや、案外いまでも、
初めましてのお友達や合コンとか。
フランクな場面では使いがち。
アメリカは、星座らしい。
「てんびん座は社交的で、ふたご座は気分屋」
MBTIくんって
血液型や星座みたいに、
“占いっぽさ”があるのに、
「僕、ちゃんとした“心理学”の人間なんで」
って顔してるんだよね。
でも実際は、分類という名のエンタメに
結構どっぷりなわけで。

Like a 隠れキリシタン
堂々と
「我、血液型占いちゃんや星座占いくんの
仲間っす」 って言えばいいのに、
「我、心理学の信徒です。彼らとは違うんで」
みたいな顔してる。
実際、けっこう信じてる人も多いけど、
なんかそれを”あえて表に出さない距離感”
で付き合ってるよね。
隠れMBTI信者──
君の隣にも、いるかもしれないね。
「分類」は不安を消すための呪文かもしれない
なんでこんなに
人を分類したがるんだろう?
人って「わからないもの」
に不安を感じる生き物だから。
自分が、
何者かわからない。
相手が、
どういう人かわからない。
だから「これはこういうタイプ」
とラベルを貼る。
すると、
ちょっと安心する。
未来が見えないときとか、
恋愛や就活みたいな
不確定要素が多いときほど、
そういう「分類の魔法」に
すがりたくなる気がする。
そう思わない?
じゃあどうすればいい?
科学的根拠は薄いけど、
自分を知るヒントとして。
相手との関係性のヒントとして。
うまく付き合えば役立つツールになる。

美女とか、イケメンと同じ。
ちょっと距離を置いて
眺めるくらいが、ちょうどいい。
そういう僕も、すぐ影響されるタイプで
MBTIの結果で
本気で悩んだ時期も、
実はあったんだけど
── それはまた、別の話。
ってね。(笑)
明日以降も見てみてねー。
では、またっ。